北の国日記2016(第31話)

7月中旬⑤

 

と言うわけでこの日はオオウバユリのデンプン採り作業に従事。

 

 

まず綺麗に水洗いし(アイヌの人たちは鱗片を1 枚1 枚剥がして水洗いしたそうである)、包丁でタマネギをやるのと同じようにみじんにした。

 

 

そのみじんをフードプロセッサーで「粉砕」。

寸胴に目の細かい笊を架け、このどろどろねとねとの「粉砕物」を水を流しながら濾過した。

最初さらし布でやり始めたのだが、目が細かすぎてとても「濾過」出来ないので笊に代えた。

濾過した寸胴の上面はかなり「丈夫」な泡の厚さ3、4 センチの層ができた。

この泡の中にたくさんのデンプンがトラップされているんじゃないかと別の器で泡を溶いでみたがまあたいした量ではなかったので泡を取り去った。

 

 

こうして半日ほど静置して上澄を捨て去り、蛇口からジャーと水を出して攪拌し、また精緻してを繰り返し、最後はプラスチックの皿に入れて天日乾燥。

乾いたのは翌日の話である。

 

 

出来上がりは多少絞りかすが混じってしまったが、まあまあのものだろう。

重さを量ると165g。

生の球根が920gだから18%の「回収率」。

 

ウーーン、これは結構いい値ではないでしょうか!

 

 

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