北の国日記2016(第24話)

6月下旬

 

今年の春から夏へ向かう時期の天候は全くおかしなものだった。

桜の季節(5 月下旬)に非常に天気のいい毎日があったかと思うと、6 月に入って寒くて、雨がしょぼしょぼ降るような日がずっと続いた。

たまに晴天の日があるかと思うと長続きせず、また家に籠もってストーブを焚く日々で、7 月に突入しようと言うのに未だつづいている。

 

 

そんな中、久しぶりの青空の日になり、ようやく、今季初のオショロコマ釣りに忠類川の源流に出かけた。

途中、金山の滝でサクラマスの遡上を見たが、未だ数は少なく、じっと見ていてたまに跳び出す程度だ。

国道からの林道に入るのはずいぶん久しぶり。

というのは昨年夏から林道が閉鎖になっていたからだ。

橋から川を覗くと、水は綺麗に澄んでいるが水量が多い。

 

とにかくオショロコマの顔が見たくて川に入った。

水量が多いので投げたフライはあっという間に流され、なんの反応も無い。

ウーーン、厳しいなあ、と思いつつ、大石裏とか少しでも流れの緩いところを流すと何とか魚が顔を出す。

 

場所によってはぴょんぴょんと飛びついてくるものもあり、何とか満足。

これからオショロコマの盛期になるのも遠くないようだ。

 

 

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