北の国日記2016(第6話)

1 月下旬⑥

 

朝6 時の外気温はマイナス13度、昨晩からずっとこの温度だったようだ。

しかし陽が昇りだすとどんどん気温は上がり、空には全く雲が無く、風もなく、絶好のアウトドア日和だ。

朝10 時で外気温は恐らくマイナス5,6 度。かなり高い。

これはもう3 日連続で外に出るのが当り前。

未明から仕事はもう半日分以上やっているので、昼間は「一休み」

 

 

まずは、私の一番のお気に入りの展望地点。

標津から国道272 号線を中標津方面に行き、標津町と中標津町の境界を越えた少し先の道を北東に行く農道に入る。

標津川を渡って台地の上に行くとその景色が目の前に現れる。

ほとんど「人工物」のない原野の先に武佐山群がある。

中標津空港に行くとき出来るだけこのルートを採るようにしている。

坂を登って眼前に現れる広大な景色、これぞ北海道といつも思う。

今日もその姿を見せてくれた。

 

 

次いで目指したのは開陽台だ。

新興住宅団地の名前ではない。

武佐岳の裾野の枝尾根の一つの小高いところ(標高270m)に設けられた展望所だ。

根釧原野が一望なのだ。

 

地球が丸く見える展望台というのは私が子どもの頃知っていたのは銚子の犬吠埼で小学校の遠足でいったような気がするが、こちらの方は地元の遠足コースになっているのかは知らない。

北海道の風景を見たい人にはお勧めの絶好ポイントであることは間違いない。

根釧原野の開拓過程で、「格子状防風林」というのが作られた。

幅広いミズナラなどの二次林あるいはカラマツ人工林が格子状に牧草地を囲み、暴風雪を和らげて牧草地を保護しているのだ。

このようなものは部分的には十勝平野などでも見られるがこれだけ徹底したのは根釧原野だけなのではないだろうか。

それだけ道東が寒い、と言う事のようだ。

 

 

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