ログハウスの工事はプロの私たちがやってもとても手間ひまかかるものです。
あらゆる条件をクリアし、円滑に進めるために
多くの打ち合わせと作業が必要です。
ここではそんな工事の現場を少しだけご紹介します。
【ログの輸入・港の搬入編】
港は外国船が入れる港で現場に近い港に着荷します。
20フィート、40フィートのコンテナを家の大きさによって数本単位で運びます。
これはフィンランドから輸入したマシンカットのログハウスで40フィート2本で届きました。
通関作業を終え、これから現場まで届けるために大型トレーラーに積み込みます。
コンテナの中にはぎっしりとログ部材が詰め込まれています。
この荷出し作業は多くの手間と達人の域の技術が必要です。
傷つけないように優しく優しくそしてダイナミックに引き出します。
なんという機械かはいまだに聞いたことがないのですが
こんな大型の機械で待ち受ける大型トレーラーに積み込みます。
これも実はかなり繊細な作業になります。
後は翌日、大型トレーラー3~4台で現地まで運び多くの人の力を借りて
安全にきれいに現場に荷物を卸します。
【地盤強化工事編】
実は基礎工事をやる前にやることがあります。
地盤の強度を調査し、軟弱地盤と判断されたら地盤の強化工事をします。
通称「パイル打ち(杭打ち)」と言います。
この強化工事は他にも方法はありますが、このやり方が一般的で費用的にも負担が少なく
大きな効果が見込めるものです。
地盤調査により表土から下に、どの辺まで軟弱なのかを確認しパイル(杭)の長さを決め打ち込みます。
打ち込む長さ、本数、位置はその土地、間取りによって決定されます。
工事は二人ペアであることが多く、指示を与えながら調整、確認をする人と
パイルを重機で打ち込む人の二人三脚で行われます。
絶妙な作業はやはり職人技だと感心します。
写真下部の薄いグレーの角材が耐過重力に優れたH型コンクリートパイルです。
こうして打たれたパイルの上に基礎工事がなされます。
基礎とログハウスというとてつもなく重い全重量何十トンかわからないくらいの重量を
これらの40~50本のコンクリートパイルが支えてくれます。
ありがたいですね。
【基礎工事編】
現場で遣り方という墨出しをして位置とレベルを出したら
大型重機(ユンボ)で根掘りという作業(土を必要な深さまで掘ること)をします。
写真はベースの型枠を組み、布基礎の鉄筋を組んだところです。
この後、ベースの生コンを流す作業が始まります。
写真ではあまり深く見えませんが通常は1300ミリ(1m30㎝)ほど掘ってこのベース打ちという段階にたどり着きます。
この時点で布基礎の立ち上がり1150ミリに合わせ鉄筋を立ち上げています。
手前の単独基礎はテラス(デッキ)のための独立基礎になります。
公共機関の鉄筋検査を受け、その後型枠を組みます。
組み終わったら生コンを流してまた一定時間固まるまで置きます。
布基礎の生コンを流し込み、固まる前に計算した位置と深さに土台を止めるアンカーボルトを打ち込み
1~3日ほど時間を置きます。(時間の長さは季節によって違います)
十分、固まったら型枠を外しうめもどしという作業を経て基礎工事の大方が終了となります。
写真は型枠を外して埋め戻す前のものです。
写真を見てわかるとおりこの物件の場合の基礎の総高は1500~1600ミリくらいです。
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※この後、部材の搬入や木工事が始まります。
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