北の国日記2016(第18話)

4 月上旬

 

今季初釣りに茶路川まで出かけた。

茶路川というのは釧路市の西、白糠町の川で、アメマスの大物釣りで有名である。

ただ、未だ時期が早いので、釣り人は数えるばかりだ。

快晴の朝、標津の我が家から釧標国道(272 号線)を西南に100km で別保原野(根室〜釧路間の根釧国道44 号との分岐点)、そこから国道44 号で釧路市内へ、と言うところが、摩周国道(391 号線)との分岐で、右に「釧路西」の高速インターの標識。

 

しかも「無料区間」とある。

そうなんだ、開通したんだ!と言うわけでそちらに入る。

 

無料高速は釧路湿原の中を走って既設のバイパスに繋がり、市街を迂回して大楽毛(おたのしけ)から恋問へとスムーズに行けた。

これは大助かり。

これまで釧路市街を通っていたので時間も神経も入り要だったからずいぶんと楽になった。

 

そして茶路川の国道45 号の橋のところに着いたのは9 時半頃。

我が家から140kmほどで、道の駅恋問でしっかり休んで2 時間半という所だ。

国道の橋の下流側のポイントにびっしりアメマスが溜まっていたのは2年前の4月20日頃、あの爆釣を夢見て遠路はるばるやってきたわけだ。

 

しかし今は魚影も見えないし、もちろん誰一人釣りをしていない。

遙か河口の方に2,3 人見える。未だ早いかとは思いつつも初釣りをすることにした。

河川敷には既に春が来ていた。

 

 

実においしそうなフキノトウの群落とこの春初見参、キタミフクジュソウが1 輪咲いていた。

一昨年と同じく川の左岸に入り右岸のヤナギの木の下を探るがなかなか反応が無い。

キャストしながら少しずつ下流に移動して行くうちについに来た。

 

 

 

痩せてはいるが白斑が大きい綺麗なアメマスで42cm。これはうれしい。

幾らポイントがヤナギの下だからと言ってそうそう二匹目がいるものではないのだが、やっているうちに来ました来ました。そして、次も次もと4 匹目でぱたりと来なくなってしまった

まあ、シーズンには早いし、43cm を頭に4 匹も出たのは僥倖と言う事で昼前には竿を納めた。

 

 

 

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