北の国日記2016(第5話)

1 月下旬⑤

 

週明けの日本列島は大寒波のニュースでしきりだ。

沖縄で史上初の「雪」がふったとのことで、結納の家族がこんなめでたい日はないといっているのが分かる気がする。

大昔、西表島の白浜で年を迎えたことがあって、大みそかに海で泳いで魚釣りをしていたら翌日の元旦はものすごく寒くて、冬の八重山ってこんななんだという体験したが、昨日のニュースでは珊瑚礁で寒さで仮死状態になった魚を拾って歩くおばあちゃんを写していたが、まあ、魚が拾えるなんて、と驚きだ。

 

 

で、その寒波がどうやら道東にもやってきたようだ。

天気は晴れたり曇ったり雪が降ったりは昨日と同じ。

違うのは気温だ。

昨日はマイナス10 度には達しなかったのが、今日は平気でそれを下回っている。

ウッドデッキの柱に取り付けてあるアルコール温度計、これを一番信用しているのだが、寒くて見に行くのが面倒なのが難点、それがマイナス13.5 度、と言うところだ。

 

 

 

3 日ぶりに買い出しに中標津のスーパーに行った。

時化も収まったし月曜日なので地物の魚がはいっているのではと思いきや、未だ無理なようで。

でも、おいしいニシンが買えた。

雄雌ごちゃ混ぜで売っているので雌の一番大きいのを選んだ。

雄の白子も捨てがたいが数の子の焼いたのもなかなかいい。

 

 

小骨が多いので面倒さもあるが、たっぷりと塩をまぶし、30 分くらいおいてから焼き上げる。

塩がきついので皮は食べない。

身は歯応えがないくらいに柔らかい。

数の子は塩味が十分には入っていないのでちょっと醤油をつけて食べるとうまい。

 

 

 

北の国日記2016(第6話)へ