北の国日記2016(第4話)

1 月下旬④

 

本土は大寒波ということで朝からテレビでは九州の雪の報道しきりだが、こちらは穏やかな晴れの朝。

6時にはもうだいぶ明るいので、陽が長くなったのを実感する。

朝3時から仕事をしているが、明るくなったら、もうじっとしておれない。

 

 

雲はややあるが明るい日差しの穏やかな天気で10時頃に家を脱出して忠類川に。

カンジキで鮭の孵化場のところから林道を行く。

秋に鮭釣りをするあたりを冬に行くのは始めて。

川は白銀の平原(川原)の中を静かに流れていた。

生き物の気配を感じさせるのはキタキツネ、鹿、リス?かと思える小動物の足跡のみ。

たまにカラスの鳴き声はあるが、聞こえるのは川の流れの音のみ。

遙か上空をオジロワシが旋回していた。

 

 

今日は曇り時々晴れの予報だが、羅臼町の方は雪時々曇りらしい。

雪に遭わないように車まで戻ったちょうどその時に雪雲に追いつかれた。

50mも見通せない降りだったが忠類から標津の街中に帰ると明るく晴れていた。

 

 

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